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【降谷零】なにも、知らない【安室透】

第7章 油断大敵


お風呂上がりにまた着替えを忘れてタオルを身体に巻いて出てくれば、タイミングよく携帯が鳴った。
仕事の電話で、すぐに直して欲しいところがあったそうだ。
仕方なく、パンツだけ履いてパソコンの前に座る。
一日中、暖房のきいていた部屋はお風呂上がりには少し暑くて、パンイチがちょうどよかった。

どうせ安室さんも帰って来ないしね。

カタカタ、とキーボードを打って、言われた通り手直しをしてメールを送る。
ほんの5分ほどで終わる作業に、濡れた髪から雫が垂れる。

「よし、ドライヤーしてビール飲も」

首にかけていたタオルで髪の毛をガシガシ拭いて、洗面所に向かう。
自分でも、我ながらちょっとおっさん臭いなと思ったら、思わず笑ってしまった。

パジャマを着込んで、ビールを煽る。
今日も美味しい!幸せな瞬間だ。
ハロにはおやつを少しあげて、少しだけ小腹が減ったような気がする私はつまみがわりに冷蔵庫のチーズを拝借する。

こっちの世界に来て、ちょっと太ったからなるべくおつまみは控えていたのだけれど、今日はお昼も食べてないし、まだ寝る予定もないし、少しくらいいいだろう。
メールチェックをして、明日は仕事がない事を確認する。
天気予報は晴れ。どこか散歩と、買い物も行かないとだ。

しばらくネットサーフィンをして、見たことない芸能人のドラマを流し見て、布団に入ったのは午前二時を過ぎたころだった。

今日も安室さんからの連絡はなかった。
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