第9章 過ち
「この時代、もう一周回ろうか」
長谷部「何か居るんですか?」
「時間遡行軍とは違う敵が確認されてるらしくて…私もよく分から無いけどね?よくここに出るって聞いたから調査を頼みたい。」
長谷部「拝命致しましょう。この長谷部、必ず成果を上げます。」
「ふふ、よろしく頼むよ。後これ…」
長谷部「…お守りですか」
「本当は皆に持たせたいけど…1つしかなくて…。一応持って行ってほしい。隊長の長谷部に任せます」
長谷部「ふ…。俺はこれがなくても強いですよ」
「知ってるよ。でもね、持っててほしくて…」
ごもる主に長谷部は優しい笑みを浮かべる。そして優しく主の手を握った。
長谷部「分かりました。このお守りと共に出陣して参ります。」
「…行ってらっしゃい。」
蓮月も優しく握り返し微笑んだ。光のある瞳がゆらりと揺れた。