第6章 結界札
「あ…」
玄関を出たら短刀の小夜左文字と鉢合わせをした。
「小夜、おかえりなさい」
小夜「ただいま…今からどこに行くの?」
「北にある御札が貼ってある石分かるかな?」
小夜「うん」
「その御札が少し古かったと思うから取り替えに行こうと思ってね。」
宗三「あ、主」
小夜と一緒に帰ってきたであろう宗三左文字が声をかけてきた。
「おかえりなさい宗三」
宗三「一人でお出かけですか?」
「そうだね、境内だけどね。そうだ、一緒に行く?」
宗三「僕は良いですよ。境外でしたら御伴しましたが境内でしたら大丈夫でしょう。お小夜はどうします?」
小夜「…僕は行ってもいい…?」
「うん、良いよ。」
宗三「行ってらっしゃい。江雪兄様には伝えときますから」
小夜「ありがとう…」
「じゃあ、行ってきますね」
宗三「行ってらっしゃい」
宗三は一人と一振を見送り家へと戻って行った。