第12章 鶴丸さんが来た！

「じゃあエッチまではいかないけど、その前の行為とか？」

「それもしてない！」

「え？じゃあ何してたんだよ！それ、付き合ってるって言えんの？」

「何してたんだよって、他にやること一杯あるでしょーが！付き合ってたけど、そこまでしたいって気持ちにならなかったの！キスしかしてない！てかもうこの話は終わり！」


高校の頃は同じクラスの男子と付き合ったけど、友達も含めて皆で会うことが多かったし、部活もあったりで忙しいしで、デートもあんまり出来なかった。

大学に入ってから、その彼とは会わなくなって自然消滅。
友達に紹介されて大学で出来た彼とは審神者になることになった時点で別れた…というか、正確には政府の人に別れさせられた。

男性経験もないまま、もう22歳になってしまって、このまま結婚も出来ず、私の人生終わってしまうんじゃないかと急に悲しくなってきた。

私の歳だと彼氏がいたり、沢山の出会いがあったりして、その後結婚して、子供を産んで…

審神者であることに不満があるわけではない。
むしろ皆に会えてとっても幸せ。…だけど、両親や友達の事を思うと無性に寂しくなるときがたまにある…


「キスだけかー、じゃあ俺主の彼氏に立候補する！それで主の初めてを貰う！」

「なっ！突然何言ってるのっ」