第17章 ボーイズトーク1 大和、楽、三月 ※裏
はあはあ、と汗だくで彼女の上で脱力して、息を落ち着かせた。
頭をポンポンと撫でられる。
それから、おでこをコツンと合わせ、キスして、ぬるりと、抜いた。
彼女が、優しくティッシュで拭いてくれる。
「はじめてなのに、すごいね楽くん。すごく良かったよ」
「は、マジか…まだ、興奮がおさまらない」
抱きしめて、またキスしたのだった。
ーー
「いやいや、八乙女さーん、全然俺のテンパった童貞卒業とは雲泥の差…素敵な初体験話じゃねーかよ!自慢か!」
「はあ!?どこがだよっ!めっちゃ相手にリードされてるし、しかも、そのあと、半年付き合って、もっと大人だと思ったけどガキだね、って言われてフラれたんだぞっ」
「はは、うける、抱かれたい男ナンバー1なのに」
「さすが八乙女だなー」
「ところでミツは、どうなんだー?聞かせろよ~」
「あ、いや、俺は、全然普通」
「んだよっ普通って!」
「ていうか、俺の初体験の相手、全部今カノだから…中学のクラスメイト」
「「!!」」
「えっ!中学生の同級生…と?」
「そ、付き合って、もうすぐ十年」
「和泉三月、すげえな」
「ミツ、おまえさんの優勝だわ、どんだけ男前なの」
「いえーーい、俺、優勝!」
「「ははっ!」」