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また、恋してくれますか。

第18章 〜輪廻〜


家康の様子を見に行こうと
ドアを開けると、丁度、家康がトイレのために
フラフラしながら降りてきた。

『大丈夫ですか?』と桜奈か
駆け寄ると

『うん、眠ったからだいぶいいよ・・』と
言うが、まだ顔は紅潮し、しんどそうに
身体を動かしていた。

『汗、びっしょりですね。トイレ行ったら
着替えた方がいいです。その後で、お粥作って
あるから食べられそうなら、食べて下さい』
と言う桜奈に

『うん、ありがとう。そうする』と返した。

部屋に戻った後、千里に汗を拭き取ってもらい
着替え終えた。入れ替わりで
桜奈がお粥を運んできた。

ベッドに寄り掛かってはいるが
その体勢でも、辛そうな姿の家康に
『いつも、介護してもらってるので
今日は、私が食事介助してあけましょうか?』
と、ニンマリする桜奈。

『なんか、悪い顔になってるよ。
いつもの仕返ししようとしてる?』
と、警戒する視線で桜奈を見た。

『そんな、人聞き悪いこと言わないで
下さいよ。純粋に、家康さんがしんどそう
だから、手伝おうとおもったのにぃ』と
ぶうたれたが、内心は恥ずかしがる家康
見たさの多少の思惑も正直あった桜奈。

『じゃ、お願いしようかな・・・』と
家康もまた、恥ずかしさはあったが
桜奈が食べさせてくれるなら
甘えてみようと思った。

自分の素直な反応にきっと
想定外だと、どぎまぎする桜奈みたさに。

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