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ゆるりふわり

第1章 鳥来月



わ 懐かしいなぁ
この写真何年前のやつだろ…
写真をぼんやりを見ていたら
急に誰かに肩を叩かれた。

「お前今日付けの転校生だよな?俺は…」
と言う人の手には坐薬。
他のものは何も見えなくなった。
「ぐ グラさあああああんんんん!」



「ほあちゃあああああああ!」
職員室のドアをざっと開けて現れたグラさんが
坐薬男の横腹に飛び膝蹴りをヒットさせた。
め゛っ、という鈍い音をたて
男は壁際までふっ飛んだ。

「ぐああああああ!
てんめ 神楽あああああ!」
「うるせぇイボ痔忍者!お前が喋るとまわりの人間が痔になるんじゃあああああ!」
「俺を病原菌みたいに言うな!そしてさらっとイボ痔ばらすな!
教師が転校生に挨拶して何が悪ぃんだコラァ!」
「え 先生?」

二人の会話に全く入れなかったが
まさかの展開に思わず割って入ってしまった。

「おうっ 俺は服部全蔵
ここの日本史教師だ」
「とりあえず話に集中できないので
その手の坐薬しまってもらえますか?」
「えー…俺転校生からもこんな扱い…?
まぁいいよ ほら」
そう言ってごそごそと坐薬をしまう服部先生。

「ありがとねグラさん グラさんの言った通りだった
いないに越したことはなかったね」
「当たり前ネハム子 私が言うことに嘘なんてないアル」
「ちょ もうわかったから
ほんとすんまっせん 許して」
「精進するヨロシ ハム子痔にさせたら
社会的に終わりにしてやるからナ」
「お前の場合ほんとにできそうだから怖ぇよ…
悪かった ちゃんとしまったから」
「よし じゃ帰るアル
また明日ナ ハム子」
「何度もごめんね ありがとグラさん また明日」

どこか機嫌良さげに
ふんふん鼻歌を歌いながら
職員室を後にした。


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