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ゆるりふわり

第1章 鳥来月




「やっぱ廊下寒ぃなー…
平気か?公子」
「平気だけど風邪ひいたら銀ちゃんのせいね」
「散々言ったじゃねーか 学校では俺は先生
敬語使えって
俺も頑張って公野って呼ぶから」
「ふふ わかりました 先生」
「おっし じゃちょっくら行ってくるわ
待ってな」
そう言って先生は私を廊下で待たせて
目の前の「3-Z」と貼られた教室に入っていった。



「ん ちゅうもーく」
朝の教室にあふれるざわめきは
銀魂高校3年Z組担任 坂田銀八の
ゆるーい声によって静まった。

「えー今日はそこそこ重大発表がな」
「敵襲ですか!
大変だ はやくお妙さんを担いで逃げなければ
さぁお妙さん おんぶかだっこか選んでください!」
「お前の後ろにラスボスのタエゾーマいるぞー近藤」
ごすっ、というすごい音がした後
女の人のきれいな声が聞こえる。

「誰がゾーマですって?先生」
「すんまっせん いやほんとすんまっせん
お願いだからコンパスの針こっちに向けないで」

「先生 重大発表って何なんですか?
また連絡聞けずじまいでHR終わっちゃいますよ」
「おー いい仕事したなパチえもん
ぎん太くんはうれしい」
「や どっちかって言うと僕がパチ太じゃ…
まぁいいや 先生はやく」

「おー 新学期もぼちぼち始まってるけど喜べ
ここZ組に転校生が来た」
「まじか!」
「銀八先生狙いだったら始末しなきゃ…」
「ツッコミ側の人だったらいいなぁ」
「せんせー 沖田のくそ野郎がボケかまさないアル
一発ぶちこんでいいアルか」
「どうした沖田ぁ
外飛んでる鳥見てるだけじゃ鳥は食べらんねぇぞー」
「土方さんじゃねェんだからそこまで食欲に塗れてないですぜ 続けてくだせェ」
「よし総悟 お前後でミンチにすっから」
「適当にバトルロワっとけよ もう時間押してるから
おし 入れー公野」


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