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リヴァイがおさななじみな話

第2章 2


ノンはその場から立ち上がると、頬を膨らまし、リヴァイに大声で毒を吐きながら、足音をどたどた踏みならし、リヴァイの横を通る。
しかし、リヴァイが唐突にノンの腕を掴んだせいでそれ以上前進は出来なくなる。
「もうっ!なに!?」
半場、ヤケクソの彼女は唇を尖らし、腕を掴んだリヴァイを凄みよく、睨んだ、…が、一瞬で彼女は青ざめた。
「てめえ…静かに行動できねぇのならそこの窓から投げるぞ…」
後日、彼女はこう語った。
あの時に、私は悟りを拓いた、と。
「わっ、わっか、りましたぁ……」
ノンは毛穴という毛穴から汗を吹き出したんじゃないかという程の様子だ。
リヴァイなら、絶対やる…!!
普通なら冗談に取って、笑って流すところだが、彼の性格を小さい頃からよく知っている彼女は本気だと分かった。
「…なら、静かに行け」
「は、はいっ!リヴァイ樣!」
ノンはリヴァイの横を通り過ぎると音をたてぬように爪先で、そろそろと洗濯機を目指した。
その様子を背後で腕を組み、壁にもたれて見ていたリヴァイは…フ、と口元を緩めた。
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