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出水と太刀川さんと風間さんに挟まれる話。【ワートリ】

第7章 第7話


「なんでだ〜〜〜〜〜〜……………」

「さっさと飯食えよ。昼休み終わるぞ」

「なんでだ〜〜〜〜〜〜……………」

「…お前が嫌だったんじゃね?」

「それを言うなぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!」

現在昼休み。

俺の目の前には泣き崩れる米屋が居た。

いつものような形で米屋は俺の机に昼飯を置いている。

つまり、日向に昼飯を断られた。

いいザマだ、とちょっと思っていたりする。

「確かに!話したその日に2人でランチはまだ早かったかもしれない!だが次がある!!」

「ランチってお前…」

「誘い方は悪くなかった!だから明日も誘ってみようと思う!あ!今日一緒に帰ってみるか」

なんだこいつ、なんでこんな急に燃えてんだよ。

「…めちゃめちゃ好きじゃん」

俺としては別に面白くはない。

「仲良くなりたいし伊吹のこと知りたいから絡む他ないだろ?嫌われない程度に」

馬鹿正直だよなほんと。

「そーかよ。まあ頑張れよ」

たぶん日向が断ったのは任務のためだろう。

必要以上の馴れ合いは禁止だし、俺と絡んでいる奴ならなおさらだ。

昼休みだけは自由行動が許されてるから俺から離れられるし、どうしたって俺と槍バカは目立つ。

「何騒いでんだ米屋?」

クラスの男子たちが俺たちのところに集まってきた。

まずい。

「いや〜実はさ、そこの席のいぶ………」

俺は急いで槍バカの口を塞いだ。

「槍バカが中学の頃フラれた話だよ」

「えーなにそれ聞かせろよ〜」

俺が口から出まかせをいうと槍バカは暴れて

「は!?弾バカお前なに言って」

とまた騒いだが、周りの男子たちに囲われだしたので俺は放置することにした。

…これ以上、伊吹怜としての日向がもてはやされるのは困る。

…日向の立場上の話だけどな。

すると、スマホが振動した。
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