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せんせい

第4章 4



俺は小橋透から話を聞いたあと、梅田たち三人を視聴覚室に呼び出した。

「お前ら、俺が見逃してやったのに…。はぁ…。ヘマしやがって!」


「すみません、先生…。」

「ごめんなさい。」

「何でもしますから、許してください。」


頻りに頭を下げてくる梅田、安東、松崎の三人。

俺は小橋透よりも3ヶ月ほど前にこいつらのいじめに気づいていた。
しかし、梅田多恵の父親が市議会議員ということと、俺はこういった面倒事には関与しないのが長く教師を続ける秘訣だ、と考え、見て見ぬふりを貫いていた。


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