第1章 1章 逃げるなら容赦はしない
夕焼けも深くなりつつある7時頃、
彩夏は薄暗い路地に佇んでいた
光が照らす、路地の入口には街ゆく人が忙しそうに
通り過ぎて行く
まるでこの世界から切り離されたような場所に
彩夏は居た。
それも一人ではない。
その影に覆いかぶさった二つの影が
闇に生える
「いや、.....ちょ、まっ」
太宰「待たない。」
甘く、深く何も考えることを許されない
包まれるような感覚
そんな接吻に、私は危険だとわかっていながらも
全身の力をゆっくりと抜いた
甘ったるい蜜が私と太宰をつなぐ
間髪入れず、中也が私の口を塞いだ
太宰とはまた違った荒々しく、
飲み込むような飲まれるような......
くてっとした彩夏に太宰はにやりと
笑って下着に手をかけた
その手を必死で掴み首を横に振る
「これ以上は..........」
太宰「それが通用すると思ってるの?
ずっと逃げる彩夏が悪いんだよ」