第1章 始まりはいつも猫丸から

そら「猫丸ちゃん！リボンの使い道決まった？」
猫丸「蝶ネクタイにしてつけようと思ってるんですけど、どんな服につけようか迷っていて……」
そら「ふむふむなるほど……ならバニーガールにしよ？班長もきっと喜ぶよ！」
猫丸「むむむ、無理です！バニーガールなんて……」
そら「似合うと思うんだけどなぁ〜……ねぇ昴さん？」
昴「仕方がない、特別に見繕ってやる」
猫丸「待って下さい！露出が多いのはちょっと……」
昴「夏に着てた水着よりましだろう？」
猫丸「あれは！パーカーで隠してたから長袖です！」
昴「……なら長袖の燕尾服なら文句ないだろう？」
そら「いいね〜燕尾服バニーちゃん♡」
猫丸「でも、それ脚が……」
昴「注文が多いな…ショートパンツなら文句はないな？」
猫丸「ううっ……」
昴「ハロウィンの予行練習だと思って諦めろ」
そら「班長の喜ぶ顔が見たいんでしょ〜？」
猫丸「……はい」
そら「なら！猫丸ちゃんのとっておきを披露しなきゃね〜！」
猫丸「が、頑張ります……」


猫丸「か、桂木さん！おめでとうございます(モジモジ)」
桂木「ど、どうしたんだ！その格好は……」
猫丸「ごめんなさい…変、ですよね……」
桂木「変じゃない!!(即答)変じゃないが…バニーガールなんて……」
猫丸「やっぱりあれこれ考えずに普通にした方が良かったかな……」
桂木「……また、アイツらの入れ知恵か」
猫丸「桂木さんを喜ばせたかったたげなんですけど……」
桂木「ありがとう、でもアイツらの言う事は無視していいからな？」
猫丸「いえ、相談したのは私の方なんです！私の誕生日の時に素敵なプレゼントを頂いちゃったから……」
桂木「そうだったのか」
猫丸「……ごめんなさい」
桂木「謝る事ではないだろう？しかし、バニーガールとは…アイツら何を考えてるんだ」
猫丸「……」
桂木「ひとつ確認だが、この姿をアイツらに？」
猫丸「まさか!!この格好で人前に出る勇気はありません！」
桂木「……そうか、ならいい」