第29章 学園祭の時間②
カルマ『まぁ…。』
『お兄ちゃん……。あの…。こないだは、叩いてごめん。』
カルマ『いや、俺の方こそ…。
今、どこにいるの…?』
『………。実は、あの後偶然学秀…いや、浅野君に会って…。今、浅野君の家でお世話になってる…。でも、もう今日帰るから。晩御飯、何が…。』
カルマ『………………。
帰ってこなくていいよ…。』
『えっ……?』
前原『おい、カルマお前何言ってんだよ?今仲直りしてたんじゃないのかよ!』
カルマ『仲直り?勝手に出てって、ましてや浅野君の家にいるって?しかも、今あきらか浅野君の事下の名前で呼んでたよね?ほんと、心配した俺がバカみたいだよ…。
浅野君とはいつから?昨日も浅野君とやらしいことしてたんじゃないの?
俺としたみたいにさ…。』
E組『……………。』
『………。最低…。カルマを好きになった私がバカだったよ…。もうここにも、家にも戻らない。
さよなら…カルマ………。
ひなの、その紙、先生に渡しといて。みんな、さよなら。』
そう言って山道を降りて行く。