第6章 接近戦
「そうそう…だから答えはこうなるよね…」
あ、わかった!と羅夢音は目を大きく見開いて言った。
「ありがとうございます、不二先輩!おかげさまで問題が解けるようになりました!」
羅夢音は不二に深々とお辞儀をした。
「そんなに頭を下げなくて良いんだよ…さぁ、ほかの勉強も片付けちゃおうか…」
不二も教科書とノート、参考書を取り出した。
「先輩…今勉強したばかりなのに、すごい集中力ですね。」
羅夢音は疲れた顔で言った。
そっか…羅夢音ちゃんはまだ中1…長い時間の勉強には慣れてないか…
「羅夢音ちゃん、勉強の休憩にっていうのも申し訳ないんだけど…公民の参考書を探してきてもらってもいいかい?」
不二は羅夢音に本棚から探すように言った。
すると、羅夢音はすぐさま「探検してきます!」と言ってすごいスピードで駆けていった。