第2章 不思議な日
延各:「あ………………」
羅夢音はあっという間に不二の腕に包み込まれていた。
「泣き顔を見られたくないんだったら……これで大丈夫だろう?」
不二がそう言った瞬間、羅夢音の涙がこぼれ始め、止まらなくなった。
その間、不二はずっと羅夢音のことを抱き締めていた。そして、ただ泣いている羅夢音に優しく声をかけた。
ー1時間後ー
延各:「……グスッ…………」
不二:「もう大丈夫?」
延各:「は…………はい……」
不二:「う~ん、でも目が赤いね……」
延各:「……本当ですか……?」
不二:「うん。若干ね。」
不二は羅夢音の頭をなでた。
「あ…………///」
羅夢音は頬を少し紅くした。
不二:「もうこんな時間か……今日は部活は無理だね」
延各:「あ……すみません……」
不二:「大丈夫だよ……1日だけなら、手塚も許してくれるだろう。」