• テキストサイズ

青春多角形

第2章 不思議な日


ー移動教室ー
「次の時間、移動教室だよ?」
いつも通り、羅夢音を待つリョーマ。
「わかってる……よしっ、行こう!」
羅夢音はリョーマが心配していることも、リョーマの気持ちも知らない。
……鈍感だ。

しかし……

「また延各羅夢音がリョーマくんと一緒だわ。」
「本当イライラするわ。タレントだからって調子に乗らないでよね。」
同じクラスの女子二人がコソコソと話している。

羅夢音にはそれが聞こえたようで、
表情が暗くなった。
……やっぱり、嫌だな……調子に乗ってる訳じゃないのに……

越前:「羅夢音?」
延各:「え……?」
リョーマの声で我にかえった。
羅夢音は気づかないうちに、涙を流していたようで……
越前:「なんで泣いてるの?何かあった?」
リョーマは羅夢音の涙をハンカチでやさしく拭いた。
延各:「あ……うん……大丈夫だよ。ありがと。」
リョーマの優しさに今以上に泣きそうになったけど、頑張ってこらえた。
……これ以上リョーマくんに迷惑かけちゃダメ……
/ 99ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp