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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第12章 過去


*明希視点


〖君は俺を知っている。だって俺は...風間進だから〗

"し、ん...さん...?"

〖そうだ。言っただろ?前は人間だったって〗

"言ったけど、何でここに?"
黒トリガーの中にいるんじゃないのだろうか。取り敢えず、ここが黒トリガーの中ではないのはわかる。

〖黒トリガーになってからずっとここにいる。ここでずっと明希を見てきた〗

"ずっと...?何で…?進さんには弟がいるのに、そっちは見てなくてよかったの?"

〖蒼也は大丈夫だ。あいつは頭良いし頼れる仲間もいるからな〗

"僕にも悠一や桐絵がいるよ?"
僕の事は信じてくれてないのかな。

〖明希は特別なんだ。明希に頼れる仲間がいても、俺自身が明希の近くにいたいんだ〗

♢♢

*迅視点


明希が眠って5日が経った。
やっぱりこの未来は変わらない。ほぼ確定しているがいつ起こるのかはまだわからない。
さっきチラッとだけど、何か白く光っているのが見えた。みんなが見ていたのはこれだ。それに人も増えていた。城戸さん達や嵐山隊に17歳組、当真を筆頭に18歳組もいる。何でこんな大所帯になってんの。
と言うか、どうやら俺が未来を調べれば調べる程、人数が増えるようだ。あまり増やさない方がいいのだろうか。

宇「迅さーん。おやつ出来たよー」
迅「わかった。今行くよ」

さて、今日のおやつはレイジさん手作りのアップルパイだ。明希が目覚めたら、もう1回作ってもらおうと心の中で決めた。

♢♢

*出水視点


米「なぁ、最近藤咲見てなくね?」

きっかけは槍バカのこの一言だった。

奈「確かに見てないな」
若「玉狛でのんびりしてるんじゃないのか?」
三「だが、進行後の隊長会議にも出席していなかった。藤咲は隊長じゃないが、そう言った会議には出るよう言われているんだが...」
出「あーそれ太刀川さんも『藤咲いねーから暇だー』ってボヤたら風間さんに『レポートやれ』っつってしごかれてたな」
辻「太刀川さんまた溜めてるのか」
隠「あの人も懲りんな〜ww」
三浦「でも、藤咲さんいないのは少し心配だね。電話してみたの?」
米「やったんだけどよ〜全然出ねぇの」

これはおかしいと槍バカの従姉である宇佐美に電話で聞いたが、ごめんねと濁された。
玉狛は何か隠している。不審に思った俺達は、三輪を筆頭に藤咲について調べ始めた。
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