第29章 ふたりの、初めて。 その6 ※
生まれたままのヒカリの姿を目にして、思わずごくりと唾を飲み込んだ。
今までガキだとか、色気ないとか散々こいつのことを言ってきた。だけど、その身体は白いけれど、ほんのりピンク色を帯びていて。触れた肌は蕩けてしまそうに柔らかくすべすべとした感触で。ヒカリが気にしてた腹とか、あとは胸とか太ももとかの程よい肉付きなんかは紛れもなく女の身体で、俺の興奮を煽るには十分すぎるくらいだった。
いや、そんなの関係ない。惚れてる女の身体を見て、興奮しない男なんているわけない。
「っ・・・っっ・・・!!」
強く目を閉じ、痛いぐらいにシーツを握ったヒカリ。その身体がまた、微かにだけど震えていることに気付いた。
ヒカリに顔を近付け、そっとその頬に口付ける。
「っん!・・・宗介、さん・・・」
「大丈夫か?」
「っ・・・は、はい・・・っっ・・・!!」
何度も何度もヒカリが頷いてみせる。その姿は大丈夫そうには見えなくて、俺のために必死に耐えてくれているんだと思った。安心させるように、何度も口付ける。額に、頬に、唇に。
さっきは気持ちが先走ってしまい、ヒカリを怖がらせてしまった。怖いのは変わらないと思うけど、できるだけ不安を取り除いてやりたかった。俺自身、もう限界が近かったが、俺だけが満足すればいいわけじゃない。ヒカリと一緒じゃなければ、何の意味もない。
「んっ・・・・・・・・・そ、宗介さん・・・」
「・・・ああ」
しばらくするとヒカリが小さな声で俺の名前を呼ぶ。その瞳と、赤く染まった頬を見れば、ヒカリの気持ちがわかって、静かに手を下の方へと伸ばした。まだ誰も触れたことのないその場所に、俺の手が触れると、ヒカリの身体がまたびくりと震えた。
「痛かったりしたらすぐ言えよ」
「は、はい・・・っっ・・・」
ヒカリが頷いたのを確認すると、割れ目の中へと指を滑りこませた。そこはわずかにだけど濡れていて、ヒカリも感じてくれていたことがわかって、身体が更に熱くなった。