第28章 ふたりの、初めて。 その5 ※
宗介さんの手が、唇が、舌が、私の身体に触れていく。首に、腕に、胸に、お腹に、太ももに。
不安になって名前を呼ぶと、宗介さんはその度に身体を起こして何度も何度も頭を撫でてくれて、優しくキスしてくれて。
次から次に、大好きって気持ちが溢れていって。心が満たされるのと同じぐらいに、身体も熱く満たされていった。それはまるで、風邪がぶり返してしまったんじゃないかって思うぐらいの熱さで。でも、それでもよかった。今はただ、宗介さんが大好き、その気持ちしかなかった。
そして、宗介さんの手が、再び私の下着に触れた。
「っ・・・」
大丈夫だと思っているのに、やはり無意識に身体がびくりと反応してしまう。
「ヒカリ・・・怖いか?」
だけど・・・もう大丈夫。宗介さんだから平気。
私が小さく首を横に振ると、宗介さんの手が下着にかかって、するすると脚から抜けていった。