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【銀魂】柳生家の忍者【男主 原作沿い】

第16章 ドライバー編(原作沿い)








ピシャリ、と思い切り障子を開ける。
俺が部屋に入ると、予想通り
隊士達がざわめきはじめる。

局長のいつも座る所に、俺が立つと、
余計ざわめきだした。





「俺がここに立ったということは、
どういう事かというのは分かると思うが…。
俺は…局長補佐官として、今回、
真選組局長を任された……
神崎 澪だ。」





そう言うと、隊士から罵声が飛ぶ。

「ふざけんな!なんでテメェなんかが!」

「そうだそうだ!本当は二番隊隊長が
上に上がるべきじゃねぇのか?」

「最近入ってきた新人に何がわかる!」

「そうだそうだ!やめちまえー!」


数々の罵声が俺の体に刺さる。

こうなる事は分かっていた。




………だけど、逃げる訳にはいかない。



俺に真選組を託した、局長達のためにも。




握りしめた拳を、
近くにあった柱にぶつける。

ダンッと大きな音がして、
罵声を浴びさせていた隊士達は黙る。

打ち付けた拳がヒリヒリと痛む。
きっと赤く腫れているだろうが、
そんなこと気にならなかった。




んだよ、俺だって…俺だってなぁ……



言いてぇ事山ほどあんだよコノヤロー!!




「うるせェよ…まだ話は終わってねぇ!!」










「チッ……俺だって正直言っちゃあ
局長なんてガラじゃねーし
信頼関係もねーし
やりたくねーよクソが。だがな……」



「あの3人に…近藤局長に
お願いされたんだよ。真選組を頼むって。」



「俺は…忍者だ。忍者で一番大切な事は
主君に対する忠誠だと俺は思っている。
そして、俺は今でも…近藤局長の事を
上司だと思っている。」



「だから今俺はここにいる。
近藤局長に頼まれた最後の仕事だ。
やるっきゃねぇだろーが。」




「確かに俺は最近入った
新人で派遣社員で忍者で元攘夷志士で、
テメェらとも仲良くねーし
話したこともねぇ奴等ばっかだ。」





「だから、ついてこいとは言わないし
信頼して欲しいとも言わない。」


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