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貴方に有難うの言葉を〜坂田銀八ver.〜(完)

第12章 貴方に有難うの言葉を…(完)


そんな女子たちが去った後、先生が呟いた。

「…アイツら解かったのか?」

「あの、先生…」

「華菜、大丈夫だったかァ」

「は、はい。あ、あの、先生…」

「ん、何だァ?」

「…助けに来てくれてありがとうございました…」

「礼なんていらねーよ。それより、大きな怪我じゃなくて良かった…」

「先生が助けに現われてくれたから大きな怪我にならなかったんだよ…」

「華菜…」

「ありがとう、先生…」

そう泣きながら呟くと
先生が私をギュッと抱きしめた。

「せ、先生…!?」

「…無事で良かった…本当に…」

そう言って
優しく抱きしめてくれた先生を
抱きしめ返し、
私は口を開いた。

「あのね、先生…」

「何だァ?」

「私ね、先生に伝えたいことがあるの…」

「何を?」

「あのね、私…」


私ね…


先生に出会ったことによって…


凄く変われた気がするんだ――。


「…先生には凄く、感謝してます…」


(だから貴方に――…)

「色々と…ありがとう、ございました…」

私はそう伝えた後、笑顔を見せた。


(有難うの言葉をーー…)


(完)


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