第9章 どうしても言えない…
<一体、何なのよ! 反抗したり黙ったり、訳わかんない!!>
そう言って1人の女子が私を突き飛ばした。
「ッ!! …何するのよっ!」
<いきなり黙ったりする貴女が悪いのよ?>
「……」
《何よ、その目はムカツクわね!!》
そう言ってもう1人の女子が私を蹴りつけた。
「きゃっ!?」
《アハハ、さっきまでの勢いはドコに行ったのかしら?》
―ドカッ―
―ドカッ―
「いやっ…やめてっ…!!」
<そんな事言って止める奴なんて居ないわよ?(笑)>
―ドカッ―
―ドンッ―
「きゃっ…ゴホッ…ゴホッ…!!」
結局、私は何も出来なかった。
何も出来ずに
イジメに耐え続けるしか出来なかった…。
(誰か…助けて…もう、ヤダ…)
そう思った私の耳に
「お前ら、そこで何してんだァ!!」と叫ぶ、
男の人の声が届いた。
私も、
私をイジメてた女子達も
その声がしたほうに振り向く…
すると、そこには銀八先生の姿があった…。