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2人の距離〜和さん目線〜

第6章 2人の距離 6



「私、これから輝さんに会いに行くんですけど。あと、ヒロトに。それでちょっと和さんの声聞きたくなっちゃいまして」
ヒロトってのは由梨の前の彼か、と直ぐに察した、無理してる?と心配すると、大丈夫です。と明るい声で言う由梨



「私、自惚れても良いですか?…和さんがいるから大丈夫だって」
何とも面白い言い方でフフッと笑い、どーぞ。と返した


「俺も自惚れてるから。俺がいるから由梨は大丈夫だろって」
ふざけながら真似して笑いながらそう言うと由梨もクスクス笑っていた



「会うならさ、ちゃんと怒らないとな。…普段由梨怒らないから,それが心配。」

由梨は普段怒らないタイプというか。

あまり怒りを感じないんだと思う。

だけど今回の事は怒っても良いんだよ。と柔らかめに伝えたつもり

まぁ、怒んないんでしょうけど



「わかりました。出来るだけ努力させていただきます」
ほんとかよ。と思いつつも、よろしくお願いします。と返し、出来るだけ早く帰るよ。と言い電話を切った。




そして電話を切り少し遠くにいた楓ちゃんの隣に座りコソッと話をした



「今から由梨、ヒロトに会って話つけに行くって」
ヒロトって?と聞いてくるので、ほら。あれよ。前の、、。まで言うと、はぁぁ⁈と立ち上がり大きめに騒ぐので落ち着け。と手を引っ張り無理矢理座らせた。


「なに!1人で行くの?何で止めなかったのよ!何かあってからじゃ遅いのよ!」
声を小さくしてブチ切れる楓ちゃんに1人じゃない事を伝えると、それでも心配よ!と言う


「ニノちゃんは心配じゃないの?…もしっ!もし由梨がまた傷つけられたらって考えたら。私、殺人犯してもおかしくないわっ」
今にも泣きそうに言うのでフッと笑って返す

「うん。殺人は犯さないで。…俺もね。多分無理よ?次なんかあったらさ。でもさ、あの人が大丈夫だって言うんだから。ちゃんとしに行くって。」


「まぁ、でも。楓ちゃんに話したのはさ、俺に言えないこともあるだろうし。…色々よろしくね。」
肩をポンポンと叩くと、あんた。良い奴だったのね。と涙ぐみながら言うのでクフフッと吹き出し、え?今更ですか?と戯けると、あっち行きなさいよ。と押し退けられた。
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