第1章 電車にて【レオ&アラン×プリンセス】
「……んんっ!」
言葉を奪うように、塞がれた唇。
(どうして、キスなんて……っ)
苦しくて、空気を求めて薄く唇を開くと、
するり……
そこから、アランの舌が滑り込んできて。
(……っ……!)
ねっとりと、這いまわるように、口内を犯される。
息が出来なくて、頭がぼうっとしてきて、だんだん、身体に力が入らなくなっきて。
「んんっ……ん……」
かくん。
膝から力が抜けて、立っていられなくなった。
「おっと」
レオが後ろから抱きしめるように、レナの身体を支える。
「あーあ、アラン、やりすぎ。レナちゃん、腰砕けちゃったじゃん」
ちゅっ……
レオの問いかけに、アランはやっと唇を離して。
「いいだろ別に。どうせ立ってられなくなるんだから。
それに、あんたに言われたくない。結局最後は、あんたの方か容赦ねえだろ」
「そう?別に普通だけど」
「……嫌味なやつ」
レナが、回らない頭で、ぼんやりと二人の会話を聴いていると……
「さてと。俺、そろそろ、見たいんだけど。レナちゃんのおっぱい」
「あ、俺も」
「なっ……」
レオは、ブラジャーの肩紐に指をひっかけ、弄ぶように、クイックイッ、とひっぱる。
「ねえ、見せてよレナちゃん」
「だ、だめっ……」
「いいでしょ?減るものじゃないんだし」
「だめ、絶対っ」
レナは必死に首を振る。
「だめ?そっか…」
レオは残念そうに、ブラジャーの紐から手を離した。