第2章 吸血鬼と悪魔の花婿
「さてと。約束はきちんと
守ってもらうぞ?いいな」
「待ってーーー名前まだ、聞いてないよ・・・」
「俺か?俺は、リトナだ。他に何か聞く事はあるか?」
「あなたは、どこから来たの?何者なの?さっきの人はどうなったの?」
「一度にごちゃごちゃ言うな。」
「ごめんなさい・・・」
「まず、俺は異世界からやって来た悪魔と吸血鬼の息子、次期魔王となる
王子だ。先程の男は、今頃気を失っている筈だ。死なせていない・・・」
「良かった・・・」
「なにを安心している?そんな暇あるならーーー目の前の出来事に
集中しろ。」
「最後に、私を花嫁で俺のモノだと言っていたけどーーーどうして私のあだ名知ってるの?」
「おっと。それは企業秘密だから、簡単に教えられない。もう、良いだろ?いずれ教えてやるからーーー」
「俺に、お前の血をーーー飲ませろ」