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【ツキウタ。】ツキノ寮の管理人

第14章 お手伝いする管理人




「そうなんだ!てかそれ逆に私でいいの?素人だよ?」



「 1人より2人の方が演技の練習になるから、手伝ってもらえるとすごい助かるんだ。いつもは陽に手伝ってもらってたんだけど…」



「なんかあったの?」



「うん…途中までは手伝ってくれてたんだけど、『ヤロー同士でここから先は読み合わせ出来ねえ』って言われちゃって…」



「なるほど…全然いいけど、私はどんな役をすればいいの?」



「こはねは、この話に出てくる『秋野茜』って言う女の子の役をやって欲しいんだ」




夜が1話で使用した台本を私に手渡す。



私はその台本の最初のページを開き、あらすじを確認する。



ほうほう…私が手伝う役の『秋野茜』と、夜の演じる…『桜井春彦』は隣の家に住む幼馴染み。


明るい茜と、大人しくて優しい春彦。


そんな2人は小さい頃からずっと一緒に毎日を過ごしてきた。


ヒロインの茜は小さい頃から春彦のことが好きで、高校生になった今でも一途に思っていた。


そして、今までは気恥ずかしくて伝えられなかったが、思いきって春彦に思いを伝えようと茜は決心をする。



しかしある日、春彦が違うクラスの女の子に告白されていて、好きな人がいると断っている現場を茜は見てしまい…




春彦に好きな人がいた事にショックを受けた茜。


同時に、春彦に告白しても失恋が決まっている上にそもそも告白する事によって春彦と自分の関係が壊れてしまうのではと茜は思ってしまう。


ならばこの気持ちはもう捨てよう。


茜はそう思ったが、思いとは裏腹に春彦の優しさに好きという気持ちがどんどん膨れ上がっていき……




とまあこんな感じか。


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