第13章 管理人とゲーム
そして、新しいゲームを開始する事数十分…
「なんで…どうして…」
恋は放心状態になっていた。
私はそんな恋を見ながら缶チューハイを飲む。
「いやあ、またもや勝ってしまったよ」
結局私は1度も負けなかった。
いやあ、さすがにこのゲームはやった事あったけど、最後にやったの小さい時だったからなあ…
ゲームもたまにはいいもんだよね。
「って、もうこんな時間じゃん。私そろそろ…」
「帰さない」
「え?」
さっきまで放心状態だったはずの恋が、私の方をギロリと見る。
そして…
「勝ち逃げ出来ると思ったら大間違いだあああ!!」
とんでもないことを口に出した。
「えっ、ちょっ…無理だって!!もう遅いし!」
「明日こはねが休みっていうネタは上がってるんだ!もう今日は朝まで帰さない!!」
「いや何で知って…って違う!!意味分かんないっての!!帰らせろ!!」
「ぜっ・た・い・帰・さ・な・い!!」
「……!!」
恋のあまりの気迫に根負けし、結局私達は朝までゲームの対戦をし続ける事となったのだった…
いや、途中帰りたかったからわざと負けたりもしたんだけど、ことごとくわざと負けたのがバレてしまってね…
無理やり帰ろうともしたけど、恋がタックルかましてきて帰してくれないし…
当分恋とはゲームはしないでおこうと、私は固く誓ったのだった。