第13章 管理人とゲーム
恋の選んだのは、屈強な格闘家のキャラクター。
恋と真逆すぎて笑いそうになったけど、笑うとまたデュエルが始まってしてしまうので頑張って堪えた。
「私は…これかな」
そして、私が選んだのが…
「…負けた」
「あらまあ、勝っちゃったよ」
「こんなふくよかなキャラに俺のキャラが負けるなんて…!!」
私はふくよかな…と言うかデブで油ギッシュな何故このゲームにこんなキャラが居るのか分からないオッサンのキャラクターを選んで、見事勝利した。
デブのオッサンが屈強な格闘家を倒す…なんともまあシュールな光景である。
「こはね…このゲームやった事あるだろ!?」
負けてしまった事が悔しいのか恋はいちゃもんをつけてくる。
「いや、私の部屋にゲームが無いのはあんたも知ってるでしょ」
私はゲームをあまりしたことが無い。
やったとしてもケータイのアプリくらいだ。
この格闘ゲームも恋に操作方法を教えてもらったけどイマイチ覚えられなかったので、適当にボタン押しまくっていた結果、何故か勝ってしまった。
「ぐぬぬ…もう一戦だ!!」
そして…
「っぐわあああ!!オッサンに勝てないいいいいい!!」
「いえーい!」
「くそっ…こうなったら、新にピンクの悪魔と言われ恐れられたあのゲームで勝負だ!」
「ピンクの悪魔て(笑)(笑)」
「(笑)をつけるな(笑)を!!ほら、ディスク変えたぞ!」
次に画面にうつったのは、配管工のヒゲのおじさんが目印のカーレースゲームの画面だった。
「今度こそ…勝ってやる!!」
「私は勝っても負けてもどっちでもいいよ~」
「それは現在進行形で勝ってるから言える言葉だ!!」