第4章 練習試合
『緑間君!ちょっと待って!』
グイグイと、引っ張られてとうとう海常まで来てしまった
『私はー』
「やはりな...」
『え?』
「お前はバスケから離れているようだな」
『...なんで』
「理由には触れん。お前がどう思おうと俺は常に勝つバスケをしている」
『...』
「それは全くお前とは違うバスケなのだろうな...」
『みんなは強いからきっとそうなんだと思う。バスケには常に一生懸命で、けど、私は弱いから...頑張っていたことさえ私は馬鹿馬鹿しくなって、バスケのせいにした...』
私はあの人自身を見つめることさえやめてしまった
たった一つの感情のせいで
「一つお前は勘違いをしている。お前は..離れているようだが、現場は離れてはいない。ただ、立ち止まっているだけだ」
『そんなこと』
「...お前はバスケが好きだ。それは今も変わらないからだ。ただ、お前は...」
「昔の自分から...青峰を忘れられない。それだけだ。離れたいのはバスケではなく青峰だろう?」