第7章 初任務-ただいまとおかえり。そして。-
「…ウォーカーさんの、かのじょ。」
ベッドの上でボソッと呟く。
…。
うああああやっぱり口に出すと恥ずかしいい!!!!
赤くなった顔を枕に押し付ける。
彼女って、一体何をすればいいんだろうか。
付き合ったことなんてないし、よくわからない。
ウォーカーさんがさっきしてくれたやつとか…?
え!?自分からちゅーするの!?
無理無理無理無理!!!!!
恥ずかし過ぎる!
さっきよりもぐりぐりと枕に顔を押し付ける。
「…何してるんですか?」
「はっ!!」
ウォーカーさんの声でガバッと起き上がる。
い、今のもしかして見られてた!?
「リナリーが喜んでくれてましたよ。」
「へ…?」
私はウォーカーさんの予想外の返事にびっくりする。
てっきり私の謎行動について突っ込まれると思っていたのだ。
「おめでとうって。電話越しですごく喜んでくれてました。
しばらく二人でこの町にいても良いそうです。ちょうど今お祭りが開催されててお店がいっぱい出ているそうですよ。」
「お、お祭り…!!」
リナリーが私たちのことを喜んでくれたこともとても嬉しいが、お祭りが開かれているときいてテンションが上がる。
いろんなお店、行ってみたい…!!
「ニナの怪我が治ったら二人で行きましょうか。」
「ほ、ほんとですか!?」
「はい。任務もしばらく無いそうですし、二人でゆっくりしましょう。」
と言ってウォーカーさんはそばにあった椅子に座る。
「やったぁ!!」
思わず笑みがこぼれる。
お祭りなんていつぶりだろう。しかも大好きなウォーカーさんと一緒に行けるんだ!凄く楽しみ…!!
早く怪我治さないと!!