第7章 初任務-ただいまとおかえり。そして。-
AKUMAが今の一撃だけで破壊された。
かなり弱っていたのだろう。
もしかしてニナがここまで弱らせた…?
「くそう!俺の兄貴をよくも…!!!」
別のAKUMAが攻撃してこようとすると、反射的に大砲を撃つ。
「あああああっ…!!」
これまた一撃だけで破壊された。
ニナ…。あんなにAKUMAを怖がっていたのに、レベル2を二匹も…。
僕はそばに倒れていたニナをそうっと抱きかかえた。
こんなにも、傷だらけになって…。
「…ん。」
うっすらとニナが目を開けた。
「ニナ?目が覚めましたか?」
「ウ…ウォーカー…さ…。どうし…て…?」
「伝えたいことがあって来ました。ここじゃあれですし、移動しましょう。よい…しょっと。」
僕はニナをおぶった。
軽っ。
この子…あんなに食べるのに何でこんなに軽いんだ…。
「どこ、いくんです…か…?」
「とりあえずこの森を抜けましょう。町にでも出れれは幸いですね。」
とはいったものの。
方向音痴なこの僕がどうやってこの森を抜けるのだ。
ええーい!!ここは…僕の勘に頼る!
僕はすたすたと足を進めた。
どうか…こっちの道であってますように!!!