第4章 *the third world
振り返ると…
「凛、僕はいつも失敗ばかりだし、頼りないかもしれない」
真剣な彼の表情に口を開けなかった。
「でも、僕は凛が大好きだし、幸せにしてやりたいと思ってる…」
そこまで言って、チョロ松は頭を大きく左右に振った。
その顔は夕日に負けないくらい赤かった。
「違うや、僕が凛を絶対に幸せにするよ。だから…」
チョロ松はポケットから小さい箱を取り出した。
「だから、僕とけっこ「ちょ、十四松、押すなって!うわっ!」
………ん?
倒れ込むような大きな音と声がした方を振り向くと、そこには案の定、おそ松くんたちがいた。
「な、何してんだよっ!」
…なるほど、ここが今日の落としどころか。