第4章 *the third world
半ば不安になりながらも、チョロ松について行くとよく知った道に出た。
とても懐かしい道、高校の頃にみんなで歩いた。
おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松、それと私。
家が近所で幼馴染みの私たちはよく寄り道をして帰った。
「…ふふ」
少し思い出して笑うと前を歩いていたチョロ松が嬉しそうに振り返った。
「あ、覚えてる?この道」
「もちろん。みんなでよく来たよね」
みんな自由人なのに、ここに来る時はいつもまとまっててよく笑ったっけ。
「あ、ほら」
「わ…」
小さな広場のようなところ。そこからは街を見下ろせて、夕日がとても綺麗だ。
「ここの景色は変わらないね…」
「凛」
思わず見とれているとチョロ松に呼ばれた。