第4章 〜一味との時間 2日目〜
そんな風に一人後悔していると、急に体が浮遊感に包まれた。
エ「?」
頭の中に霧が掛かりそうなのをなんとか抑えながら首を少しだけ動かし、頭上を見上げる。
エ「ルフィ、さん……?」
私の瞳に映ったのはルフィだった。
ル「少しだけ我慢しててくれ、すぐサニー号に着くから!」
ルフィの焦った声に少し驚いたが、もう私の意識は限界で闇に堕ちてしまった。
エ「っ……ゲホッゲホッ、ん…」
目が覚めたとき、自分の胃からものすごいアルコール臭がして噎せ返ると同時に吐き気に見回れた。
エ「うぅ〜、気持ち悪い……ここどこ…?」
未だ朦朧とする意識を覚醒させながら、ベッドの中で寝返りをうつ。
ちょうどそのとき、部屋のドアが開く。
チ「お!目ェ覚めたのか!!」
エ「チョッパーさん…?」
チ「おぅ、そうだぞ!気分はどうだ?」
エ「あんまり良くないです……」
チ「どっか痛かったりするか?」
エ「頭が殴られたみたいにガンガンします……あと吐き気も………」
チ「うーん、まだ寝てなきゃダメだなぁ。
熱もまだありそうだし……そうだ、ルフィがすごく心配してたぞ!」
エ「ルフィさんが……?」
チ「ちょっと待ってろよ?おーいルフィーー!エミリが目を覚ましたぞーーー!!!」
チョッパーが部屋を出てルフィに向かって大きな声で呼び掛ける。
ル「ほんとかチョッパー!!!」
チョッパーの声に反応してドアの前にルフィがすっ飛んできた。