第2章 ALWAWYS

信じるものはただ一つ…

そうでしょう?























長い黒髪に、深い青の瞳。
だが、彼女を包む雰囲気は、歪んでいた。
暗くも、明るくも、ない。
ただ、歪んでいた。


人の多い島だというのに、誰もがその雰囲気を察知して、避けている。
彼女は気にすることもしない。

全ての感覚を遮断しなければ、情報の波に呑まれてしまうから。
自分を保てなくなるくらい、狂ってしまうから。

ただ一つの動作でも、彼女は心を開けない。

















いつの間にか、変っていた。
彼女は笑えない。