第9章 中学校
幸「登場人物の5人の内生きているのは1人だけだよ」
柳「察しが良い奴は気づいていると思うが」
手「それが白川さんとでもいいたいのか?」
手塚も此処まで察すればわかったようだ
桃「どどど、ど言う事ッスか!」
河「ふ、不二...」
不「話を聞いていると詳しすぎると思わなかったかな?」
越「そうッスね」
乾「そこに気づいた俺と不二は、この話を誰かから聞いたのではないかと思ったんだ」
大「それと白川さんとは一体どんな関係が?」
大石の疑問は最もだ
不「僕は雰囲気で感じたけど」
海「雰囲気ッスか」
不「うん、この空間では誰でも慌てるはずだよ。でも彼女だけは冷静すぎたんだよ。まるで楽しんでいるかのように」
幸「楽しんでいるかは氷月しかわからないけどね」
乾「それに、聞いていると行動も早いし準備も出来ている」
柳「さすがにここまで話せばバレてしまうか」
そこからは彼女の身に起こった事を聞かされた
桃「それって、とばっちりじゃないッスか!」
菊「そうだニャ!達也も死んだんじゃなくてどさくさに紛れて殺したんじゃないんかニャ!」
大「英二!それに桃!」
丸「テメー!それだけはスルー出来ないぜぃ!」
ジャ「ブン太!此処ではやめろ!」
ジャッカルが丸井を止める
丸井は今すぐにでも殴り掛かろうとしていた
桃「そう言う噂を聞いたんスよ!」
菊「そうだー!そうだー!」
柳生「それは聞き捨てなりませんね」
柳「まあ、あの時の氷月の雰囲気からすると肯定も否定もしなかったのだろう」
手「そうだな。上の空だったからな」
河「俺も3学期に話したけど、どうでもいいって感じだったよ」
乾「俺もだ」
大「でも、任された事はしっかりとこなしていたよ」
ジャ「青学の時はそれで自分を保っていたんだな」
柳生「人から任された仕事をこなしていき、自分の存在理由を貰っていた、と言う所でしょうか」
幸「どちらにしても、彼女は少なからず差別的な視線を受けていた訳なんだね?」
不「そうだね」
丸「ん?なんだ?」
丸井が近づいていくと
廊下からパタパタと音が次第に大きくなると真田が扉を大きく開けた
仁王と真田が入って来て、仁王の腕の中には白川さんが両手で口元を押さえていた
丸「早いじゃねーかよぃ」