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ゲームはお好き?

第8章 1つ目


『相手は少なくとも一度死んだ元人間さん。七不思議に捕まっても思い残しはあるはずだ。そこをついたりして相手を納得させて成仏させるんだよ』

真「だが、家庭科室だけで何がわかるんだ?」

『料理が好きとか、当番を回されたとか、クラスの子の変わりで来たとか、色々あるね』

切「そんな中から探すんスか...」

赤也は後ろでため息をつく

仁「お前さんはどう考える?」

『さあ?それは会ってみないとわからない事だよ』

仁「何か考えがあるから来たんじゃないのか?」

『勿論、そのつもりだよ。でも、蓮二みたいに頭が良い訳じゃないしね、予想は掠る程度さ』

仁「ほぉー」

何を感心しているのかわからない

しかし、これだけ無防備に廊下を歩いているのにも関わらず

何故何も来ないのだ?

真「何も来んな...」

『うん、明らかにおかしいよね』

切「いいじゃないッスか!楽で」

仁「阿保じゃな」

切「なんでッスか!」

『私達はこれだけ無防備に歩いているのにも関わらず、向こうは何も仕掛けて来ない。これはおかしいんだよ』

切「うっ...そう言われれば...」

ようやく気付いた赤也は辺りをキョロキョロを見渡している

月明かりの影でよく見える

感覚を研ぎ澄まし、前方と後方に集中しながら

雅治につながれた手を頼りに進んて行く

とりあえず、来た方向からは何も感じられない

問題は前方だ

何が来るのかわからない

急に目の前に現れたりすれば、大きな物音を立てながらこちらに向かってくるのもいる

ホラーに免疫のないヤツは此処で気絶してもおかしくないだろう

仁「ついたぜよ」

感覚を研ぎ澄まし、尚且つ考え事をしていれば

いつの間にか家庭科室の目の前に来ていた

廊下に面している窓から中は覗けない

まるでスモークガラスのように霧が掛かっている

周りを最大に警戒して扉に手を掛ける

雅治と繋いでた手を離して

『いい?』

私が後ろの3人に聞けば、何も言わずに首を縦に振った

『開けるね』

大きく1回深呼吸をしてから扉を開けた

「『!!』」

トンッ

扉を開けて約2秒で閉じた

中に入る訳なかろうに

『ボイラー室だったみたいだね』

切「絶対にないッスから!?」

仁「廊下も普通じゃな」

真「では何故?」

中から出てきたのは物凄い量の熱気であった
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