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第5章 準備


仁王側

ベットの横の腰掛けで寝ていたようだ

起きればもう4時を過ぎていた

氷月はベットでぐっすりと眠っておる

かなりキツイのだろう

最近、息の乱れが早くなっておるからな

下手をすれば病院のベット行きじゃな

4時を過ぎておるのに部屋は何故か暗かった

俺はカーテンを開けて外を確認した

仁「なっ!」

窓の外に広がっていたのは真っ暗な空間じゃ

俺はその光景に見覚えはないが最近何処かで聞いた事があるような気がした

仁「氷月っ!」

俺はすぐさま思い出して情報を握っているであろう人物を起こす

『何?』

目を越すって上体を起こす

仁「氷月、此処って」

『!異次元...』

氷月の目は見開いておった

そして、次には右目を抑えておった

仁「痛むんか?」

『ち、違う...』

それな何かに怯えているようだ

『右目が、見える...』

仁「!」

顔を下にして手を握ったり開いたりを繰り返す

『二重で見えたもんじゃないけど。右目が機能している』

仁「それは一体...」

『わかんない。とにかく他に誰かいないか探しに行かないと』

仁「お前さんの言っておる事が正しかったら危ないんじゃよな?」

『青色はまだいいけど、次が危ないからね』

俺が持っておったパーカーをひったくりすぐさまチャックを閉める

いつもの長袖姿になれば何故かホッとする自分がおった

ベットから降りて保健室から静かに顔を出す

『誰も、いない』

仁「そうじゃな」

俺達は保健室から抜け出して昇降口へと向かった

『靴に履き替えておこう』

仁「逆にあるんじゃな。靴」

自分達の靴箱から靴を取り出してしまう

『此処はまだ切り離されてないよ。現実世界にあるものは此処にもある』

淡々と言う氷月はこの場の経験者だからこそ言える事じゃ

『?』

仁「どうした?」

『上から何か感じる』

仁「2階か?」

『わかんない』

周りを確認して階段を上る

『この階だね』

仁「俺にはわからん』

廊下に顔を出せば高校と全く同じつくりをしておる

『こっち』

氷月に言われるがままに着いていく

今の俺には何も出来んからな

『!達也...』

仁「?」

氷月は急に立ち止まり目の前におる真っ白なヤツに向かって言った
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