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第5章 準備


上った曲がり角で辺りを確認してから廊下に出る

静かすぎるが故に恐怖が込み上げる

私はホラーを得意とはしない

苦手でもないが

だが、いざ自分が体験するとそうでもない事に

今頃気づいてしまう

切「まるでホラー映画ッスね」

水島「そ、そんな事言わないでよ...」

丸「そうだぜぃ...」

ジャ「離れろよ、ブン太」

ブン太はしっかりとジャッカルに捕まっていた

真「誰もいないな」

柳「ああ、これは異常だな」

そう言いながらも廊下を進んで職員室にたどり着く

幸「開けるよ」

「「うん」」

精市が静かに扉を開けた

中をしっかりと確認して中に入る

幸「真田とジャッカルは扉で見張りを、後はペアになって行動するんだ」

真「わかった」

ジャ「おう」

2人を扉付近に残して職員室を探索する

机の上には飲みかけのコーヒーに飴玉が転がっていた

袋を取り上げて賞味期限を確認すると最近のものであった

幸「奈々?」

水島「精市、この飴」

幸「最近の物みたいだね。賞味期限もまだ残っている」

水島「コーヒーからも湯気が出ているよ」

幸「そうみたいだね」

しばらく辺りを探索し、扉付近に戻って来た

柳「こちらは特に何もなかった」

切「ッス」

柳生「こちらでは最近の名簿を発見しました」

丸「学年や名前を見ると今年のもんだったぜぃ」

水島「飴玉見つけたよ」

幸「賞味期限もかなり残っているから最近購入したのだろう」

真「こちらは誰も通らなかった」

ジャ「ああ、人っ子1人いやしない」

?「当たり前じゃん、ここ現実世界じゃないもん」

「「!!」」

職員室内で声が聞こえた

辺りを見渡すが誰もいない

?「此処は別世界だよ」

真「誰だっ!」

?「こっちだよ」

声のした法に振り返ってみれば

扉の向こうには真っ白な服装の男が立っていた

水島「ひっ!」

私はそれに驚いて尻もちをついてしまった

?「あ、間違えた。コイツじゃないな」

そう言って男の手は私を掴もうとした

首に真っすぐ向かって

私は此処で死ぬのかと思うと怖くて目をつむった

?「この子も美味しそうだね。アイツには劣るが」

アイツ?

アイツって?

?「知り合いに手を出さないでくれるかな?達也」

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