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ゲームはお好き?

第19章 終わらない


氷月に言われて自分の顔を鏡で確認してみた

仁「......」

いつもと変わらんように見えるぜよ

色も悪くもないし、目つきも何時も通りじゃし

自分の事がわからんぜよ

氷月の所に戻ってくると包帯を取り換えた後じゃった

朝食はまだ運ばれて来ないようじゃ

仁「氷月」

『はい』

隣に立って氷月を見るも、なんだか様子が違う

気を張っておるように見える

仁「何をそんなに警戒しとるんじゃ?」

『?、なんででしょうか?なんか嫌な予感がして』

仁「どんなじゃ?」

『えーっと...』

氷月が考えておると扉がノックされた

看護師が1人何かのノートを持って来とる

昨日の結果でも言いに来たんじゃろうか?

それでも朝に伝えるかのう?

色々な疑問が浮かび上がった

氷月は何故か表情を強張らせて看護師を睨んで居る

この看護師からは良い感じがしんのは何故じゃろう?

俺とは反対の所に立つと、看護師は氷月はまじまじと見て居る

脈が速さを増していく、コイツは危ない、危険じゃと言って居る

それでも体は動かずにソイツの行動を見てしまう

1回でも目を離したらいかんような気がしてじゃ

看護師はノートを片手で持ち直すとノートの間に手を入れた

『!』

仁「いたっ!」

氷月は俺に勢い良く体当たりをしてきたから

俺はそのまま後ろに背中かた衝撃を食らった

その勢いがありすぎて氷月もベットから落ち

俺の上に乗っかった

そして目を開けて斜め上を見ると

「......」

いつの間にか看護師の手にはナイフが握られており

そのナイフはベットの中心に刺さって居った

仁「こっちじゃ!氷月っ!」

立ちあがって氷月の左手を引いて病室から飛び出した

朝が早いために廊下に人は居らんかった

看護師も事務室に居るだけじゃろう

手を引きながら走り、非常階段までやってきた

扉を閉め、1階分上に上ると氷月の手が急に抜けた

仁「氷月っ!」

踊り場の壁にもたれて座って居る

左手を胸の上に押し当て、肩で荒く息をしておる

仁「すまんかった、大丈夫か?」

息を整えるのに必死な氷月は目で合図を送ってきよった
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