第14章 6つ目
【『裏切りの廊下』を知ってるかしら?ある学校に迷い込んだ生徒達は次の目的を果たすために化学室に1人生贄を捧げたの。逃げられないように縛っておいたはずなのにその子は皆を裏切って化学室から逃げてしまったの。一方、生贄を捧げた生徒達は知らずに廊下を進んでいくと見知らぬ女性に一人一人殺されていく。霊になった生徒達は化学室の置いてい来た生徒を見るためにそのまま化学室へと向かっていく。しっかりと固定されてあった扉は簡単に開き、中を見渡しても人っ子一人居ない事に気づいた。自分達が殺されたのはあの生徒が化学室から出た事で間違いないだろう。霊になった生徒達は裏切った生徒を酷く恨み、酷く憎み、そして生徒の幸せを呪った。その後、生徒は現実世界に帰ると不幸が重なり今でも不本意に生きている。霊は何時でも生徒を狙っている。絶対に逃れる事が出来ない】
分かっていた事だが、色々突っ込ませてほしいかもね
不本意に生きている事には否定しない
実際、自分が望んで生きている訳でもなかったしね
『行こうか?』
大「白川さん...」
『今頃そんな事を聞かされても向うは私の事をわかっていない』
乾「だが」
『そしてこっちも変わらない。本に書かれている事は彼ら自身が本気で体験した事を綴った物だ』
奈々を引きはがして扉に進む
『そして、私の言っている事が間違っているかもしれないよ?』
振り返ってみれば皆は顔を下に向けている
これで信頼と言うものは確実に下がっただろう
信頼が私の生死に反映するものなら
彼らは私を捨てた方が効率がよい
この体も限界を迎えている、このまま彼らの重りにはなりたくないからね
仁「突き放しても無駄じゃ、氷月」
『!』
仁「お前さんの言っとる事に間違いはないじゃろう?」
『どうして言い切れるのかな?』
仁「忘れたんか?俺はお前さんの話を2回聞いておる」
『?』
柳「作り話であったら、何処かで誤差が出るはずだ」
仁「じゃが、お前さんの話に違った所はなかったぜよ」
『記憶力だけ良いかもしれませんよ?』
幸「それもないかな?氷月は自分では分かっていないけど、あまり感情的にならないんだよ」
丸「だけど、あの時の氷月は自分の事をのまま語ってたぜぃ」
ジャ「俺じゃあ嘘なんかつけねーね」
切「俺もッス」