第6章 5人目♥体育 アランセンセー
ピッ…ピピッ…ピッ パチン
起き上がりカーテンを開けると爽やかな日差しに目を細めた
アタシの心のモヤモヤは無駄と言わんばかり…神様、少しは乙女の気分に合わせた曇り空でもいいんですよ
一人、盛大に溜め息を吐きながら学校に向かった
クラスに入ると皆が浮かれている…今日から学園祭準備が始まるのだ
放課後になるとアタシは足りない物を買いに出ていた
サボッてるみたいでいいかも…コンビニで買ったココアを飲んでいると
「買い食いか。いい度胸してるな」
「ア、アランセンセー」
振り返るとジャージ姿のアランセンセーが買い物袋を下げてあたしを見ていた。
「ここのココア美味いよな」
怒られるのかと身構えたのに、予想とは逆に微笑まれた。
「何?」
喫驚しセンセーの顔を窺っていると眉を寄せられた。
「あ、いえ……えと……美味しいですよね。ははは…」
思わず愛想笑いをすると、突然アランセンセーに腕を引かれイケてる顔が近付けられた。
(え…何……?キス………?)
ドキドキと鼓動が早鐘を打つ。
センセーの吐息が耳に掛かる。
「お前、全っ然単位足りてねぇの分かってるよな?」