第3章 2人目♥物理 アルバートセンセー
―――あたしが意識を失ってた頃…。
生徒指導室をのぞく人影があった。
「さすがユーリ…盛大にヤってますね…」
すると、後ろに別の人影が現れる。
「ジル、何をのぞいている?」
「これはゼノ先生。毎年恒例の風物詩ですよ」
「中からアルとユーリの声が聞こえた気がしたが?」
「ええ、彼らはちょうどいまある女子生徒を“性(と)指導”中ですので」
「…そうか」
二人は薄笑みを浮かべた。
***
翌日、あたしは腰と顎が痛かった。
(保健室で少し休ませてもらおう…)