第9章 不安の隙間 R15
夜も更けてきた
寺子屋は燃えてしまったので寝床が無かったが、銀時は離れがあるといいそこで寝ることにした
離れは何年も使われていないと行って居たが、定期的に先生が手入れをしていたのか、使われていない割に綺麗で、風呂もあった。押入れの中には布団もあり今日寝泊りするには充分過ぎる位だった
そういえば、朝から何も食べていない
夕方頃、一度帰ったはずの桂が寺子屋まで戻ってきてワザワザおにぎりを持ってきてくれた事を思い出す
いただいたオニギリを銀ちゃんと分けて食べる
満たされていくお腹に少しだけ気持ちが楽になった
その後は代わり番こで風呂に入り、
同じ部屋に布団を敷いて寝床へつく
色々あった…ありすぎた。だがこれからだ。考えれば考えるだけ不安になってくるので考える事をやめる
銀ちゃんはおやすみといって私に背を向けた
私は背を向けられた事に急に寂しくなり、でも何も言わず布団に入る