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薄桜鬼~千鶴と薫の弟君!~

第1章 ~PROLOGUE~


今日、土方さんと山南さんが、大阪から帰ってくる。

しかし、山南さんは無理矢理、呉服屋さんに押しはいった浪士を、退ける際、左腕を怪我してしまったらしい。

命に別条はない事に、千鶴おねぇちゃんは、安堵していたが、刀は片手では簡単
は振れない。
もしかしたら、山南さんは二度と刀を…


僕は、嫌な事ばかり考えてしまう。

他の皆も、それは同じなんだろう。

いつもは、騒がしい屯所の中が今は、お葬式のように静かだった。


雅紀「…そろそろかな。」

もう少ししたら、土方さん達が帰って来る。
一番に出迎えようと、僕は書類を隅に置いて、部屋を出て外へ出る。

まだ、冬という事もあって、少し風が冷たくて肌寒い。

ずっと、立っておくのも、あれなので近くの石段に、座って待っている事にした。

…暇だなー



………………………
………………
………


カラス「カァー、カァー」

雅紀「…遅いな」


あれから、もう空は、赤く夕方に近づいてきた。

雅紀「ークシュンッ さ、寒くなってきた。」

外に出て、もう4時間近く待っていた。

雅紀「…もう、中に入ろうかな?…だっダメダメ!
土方さんと約束したもん!! 帰って来たら、一番に出迎える、って」


それから、数時間後…

雅紀「…帰ってこない。何か合ったのかな?」


もう、空も暗くなり星が輝いている。

僕は、一度、夕餉を食べてから、また外に出ていた。


雅紀「…八つ時には、帰るって言ってたのに…」

もう、隊士達も眠っているだろう。

??「…あの」

雅紀「ービクッ うわぁーーーー!! んぐっ」

??「静かに、山崎です。 落ち着いてくだい!!」

お化けお化けお化けお化けお化け……え?

雅紀「ふえっ? 丞君? 。゚(゚/△・)゚。」

山崎「はい。 大丈夫ですか?こんな時間に何をしてるんですか?もう皆さん寝ましたよ?」

お、お化けかと思った…

雅紀「えっと……土方さん達が遅いなって」

山崎「ええ。 昼時には、帰るってくるはずだったんですが…。取りあえず、もう寝て下さい。 なにも、羽織らないでずっといたんですか?」

雅紀「うん。…部屋に戻る…けど………(^^;)」

山崎「?」

雅紀「さっ、さっきので、こっ、腰が抜けちゃった…」


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