第2章 気づけばいつも隣に
の
今日は久しぶりの休日、先日まで長期任務に就いていた私を労ってのことだろう
『あ、あれは…』
「くっそー、なんでできないんだ!」
幼い頃の彼によく似たあの子は、たぶん噂の弟君
『サスケくん?』
「?誰だよ、何で俺の名前を」
『ごめんなさい、イタチから聞いたことがあったから』
「胃兄さんの知り合いなの?!てことはあんたも忍?」
『うん、まぁね、もしかして修行中?』
「ま、まぁ、でも幾らやっても兄さんみたいにはできないんだ、兄さんはアカデミーなんかすぐ卒業して、忍になって、今はもう暗部部隊長…どんどん先にいっちゃうんだ」
幼いながらに焦りを感じているんだ
『私も焦ってた頃があったなぁ、イタチとは同期でね、忍になったのも同じ年、なのにイタチはどんどん強くなっちゃって…で、彼に聞いたことがあるのよ、どうやったら強くなれるのかって…そしたらね、彼いったの』
───守りたいものがあるから、弟ができたんだ───
「…それって…」
『あなたを見ていたらイタチの気持ちが分かったわ、そんな風に自分の背中を追いかけてきてくれる弟くんなんだものね、あ!修行中だったわね、邪魔してごめんなさい、じゃあね』
「あ、あの!名前!」
『ソラ』
「俺も見つける!守りたいもの!!それで、絶対強くなってやる!!」
───姉さんって呼ばせればいい!──
『弟かぁ、暗部になる前に会いたかったな』
本当はあなたが生まれたときから知ってたのよ、でも会うの遅くなっちゃったな