第13章 【花巻貴大】シュークリーム
4時限目終了のチャイムがなった。
教室中に鳴り響く音に、閉じかけていたまぶたを開き、体を起こす。あいにくの席は一番後ろの窓側なため教師からは目をつけられなかった
「あぁ〜よく寝た」
大きな欠伸を一つつき伸びをした。窓の外を眺めれれば大きな校庭と澄んだ青い空が私の視界一面を覆っている。冬だというのに太陽も出ていて温かい絶好の昼寝日和だ。もう一眠りしようかな、、、
そう思い机に降っして寝ようとした。
しかし、不意に私名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
げ、
「お〜い!!!」
花巻だ。なんか約束したっけ?
面倒いから無視して寝よう。再び視線を窓側をへ戻し、まぶたを閉じた。よし、5時限目まで一眠りだ。そう思った矢先五月蝿い喚き声が耳につく
「いねぇの?いねぇのか??いるんだろ、出てこいよ!!」
「花巻うるさい」
「が出てこないのが悪いんだろ」
「いるんだから直接お前がいけよ」
「ヤダ」
「子供かクソ」
会話が聞こえる限り松川も一緒だろう。あいつがいるなら面倒なことは起らなそうだし出て来っかなー。
なんていつも通りのパターンなのに諦めてしまう私は花巻に甘いと思う。
再び顔を上げ席を立つ。重い体を引きずるように歩いて彼らのいるドアへと向かった。
「おーい」と声をかけると花巻もこちらを向いて「おーい」と手を降った。ん?
は彼のいつもと違うところに少し不審に思った。なんでこんなにガキっぽいんだ。いつもはもっと大人っぽいんだけどな。
彼のことを見上げる。身長が高く、目が細くて鼻筋が通っていて唇が薄くい。顔が整っていて笑うと悔しいが格好いい。いわゆるイケメンの類だ。スポーツも出来て少し見た目がチャラいかもしれないけど、まぁまぁ、真面目で、ダメにでもフレンドリーで。
なぜこんな人と付き合えてるのだろうか。
いつも不思議に思っていたが気になる。私なんていいところないのにな。なんでこんな凡人を、、、
ネガティブな考えを胸にしまい本題に入ることにした。
「ねぇ、花巻。どうしてそんなにテンション高いわけ?」
質問するとキョトンとした顔で私の顔を見下ろした。どうやら本人は自覚がないようだ。
「俺ってそんなにテンション高かった?」
と松川の顔を交互に見ながら質問する。質問に質問を返すなよ