第24章 赤と黒と猫と
しばらく自転車をこいでいると1匹の黒猫が目に入った。
その黒猫の近くに人がいるではないか!
もしかしたら翔陽を見かけているかも…!
私は自転車から降り、それを引きながらその人に近寄る。
『あの!』
その人が振り返る。
この人身長高い!!!蛍と同じくらいだ…。
あとトサカ頭。カッコイイ!←
?「あぁ、ここらへんの人ですか?スミマセン。人を探してるんですけど…」
にっこりと効果音がつきそうなくらいな笑顔を向けてくる。
なんかその笑顔…
『…疲れないですか?それ』
……って私初対面の人に何言ってるのさ!?
その人は下を向いたまま固まっている。
"テメェなんだコラァ!?"とか言われちゃうのかな!?←