第14章 感情の入り交じった××
ー影山sideー
『……』スースー
俺の隣で寝息を立てている楓。
なんで呑気に寝れんだよ。
コイツ及川さんにキスされたこと忘れてんじゃねぇのか?
……ありえるな。コイツアホだし←
クソ、ムカつく。
なんでこんなにコイツが…楓のことが気になんだよ!
『……ん…』
楓の顔が俺の方を向いた。
自然に唇に目が行く。
俺はそっと顔を近づけ、唇を重ねた。
バッと顔を背ける。
……俺なにやってんだ!!?///
チラッと楓の方を見る。
何事もないように寝ている。呑気なヤツ。
その方がいいか。
この顔を見られたらたまったもんじゃない。
影「…起きんじゃねえぞ」
俺が呟いたその声は…楓に届いてんだろうか。